ちょっとひと息つきたい午後。
セージとレモンタイムのハーブティーを淹れて、ページをめくる静かな時間。
ふわりと立ちのぼる香りが、まるで空想の世界へとつながる扉をそっと開いてくれるようです。
現実から少しだけ離れて、自分だけの読書時間を楽しむ。
今回は、そんな気分にぴったりのハーブティーブレンドと、香りと読書を組み合わせた楽しみ方をご紹介します。
🌿ベランダの香りから始まる、物語の午後
ベランダのハーブたちがそよ風にゆれて、ふと気づけば空想の扉がひらく午後。
セージとレモンタイムをひとつまみ摘んで、お湯を注げば、そこはもう旅の入り口です。
セージの深く落ち着いたウッディな香りと、レモンタイムの明るいシトラスの香り。
この2つのハーブをブレンドしたハーブティーは、読書にぴったりの一杯。
現実から少し離れて、想像の世界を旅したいときにおすすめです。
🍃こんな人におすすめ
- ハーブの香りで心を整えたい
- 物語の世界に、そっとひたってみたい
- お茶と読書、どちらもゆっくり楽しみたい
- 忙しい日常の中でも、自分の時間を大切にしたい
- 自然や植物が持つ癒しの力に惹かれる
セージのすっきりとした香りと、レモンタイムのほんのりレモンのようなやわらかさ。
ふたつのハーブがふわっと溶け合って、心にそっと風を通してくれるようなブレンドです。
ページをめくる手を少し休めて、湯気の向こうにひろがる空想の世界へ。
このティーは、そんな読書の時間にもぴったり寄り添ってくれます。

🌿セージとレモンタイムのハーブティーのレシピ🫖
—セージとレモンタイムの香りの魅力—
セージは、すっきりとした爽快感のなかに温かみを感じる香りが特徴。心を落ち着けるだけでなく、空間を浄化してくれるような包容力もあります。一方、レモンタイムは、タイムにレモンのような明るく爽やかな香りが加わった品種。少し疲れた午後にも、気分をリフレッシュさせてくれる香りです。
この2つをブレンドしたハーブティーは、リラックスしながらも軽やかな空気を感じられる絶妙なバランス。読書中の集中力を妨げず、むしろ物語の世界への入り口をそっと開いてくれるような存在です。
材料(1杯分)
- フレッシュセージの葉:2~3枚
- フレッシュレモンタイム:小枝5~6本
- 熱湯:200ml
- お好みで:ハチミツ少々
作り方
- ハーブをやさしく水洗いし、ティーポットまたはカップに入れます。
- 熱湯を注ぎ、蓋をして5分蒸らします。
- 香りが立ったらできあがり。お好みでハチミツを加えても。
本を開く前の準備として、このハーブティーを丁寧に淹れる時間そのものが、すでに空想の扉を開く儀式のよう。香りが部屋に広がる頃には、心も少しずつ物語の世界へとチューニングされていきます♪

📖こんなときにおすすめ♪
- 夕方、本を開く前にちょっと気分を落ち着けたいとき
- 読書の世界に入りこみたいけど、気持ちが散らかっているとき
- ベッドに入る前、物語と一緒にふわっと眠りたいとき
- 曇り空の日、気分にそっと寄り添ってほしいとき
- 静かな午後、コーヒーよりもやさしい飲みものを選びたいとき
本の世界に入りこむ前に、ひと呼吸。
このブレンドが、物語の扉をゆっくり開けるお手伝いをしてくれるかもしれません。
🌿セージとレモンタイムの香りの効果
- セージ
古くから“賢者のハーブ”と呼ばれ、集中力を高め、心を落ち着かせる作用があるとされています。
スモーキーで深みのある香りが、静かな思考の時間に寄り添います。 - レモンタイム
レモンのような爽やかな香りが気分をリフレッシュさせてくれるハーブ。
明るく軽やかな香りが心のもやもやを和らげ、前向きな気持ちへ導いてくれます。
この2つをブレンドすれば、深みと透明感をあわせ持つ香りのハーモニーが生まれます。
心の中に、ちいさな旅がはじまる準備が整うような味わいです。

📖ハーブティー片手に読みたい本|『ガリヴァー旅行記』と香りの旅へ
セージとレモンタイムのやさしい香りに包まれていると、現実からふっと離れて、どこか遠くへ旅に出たくなるときがあります。
そんな空想気分にぴったり寄り添ってくれる一冊が、ジョナサン・スウィフトの『ガリヴァー旅行記』です。
リリパットやブロブディンナグなど、不思議な国々を旅するガリヴァーの物語は、ただの冒険譚ではなく、どこか皮肉や風刺を含んだ大人の読み物でもあります。
ページをめくるたびに広がる異国の景色や風変わりな住人たち——
その空想の世界をより深く味わいたいとき、セージとレモンタイムの香りがそっと導いてくれるかもしれません。
読書のお供に、香りとともにめぐる小さな旅。
ときにはティーカップの向こう側に広がる物語へ、そっと足を踏み入れてみませんか?
📚 コラム─ 香りにひそむ、小さな伝説 ─
本を開いてハーブティーを一口。
そんな静かな時間に、もしハーブたちの昔話や伝説を知っていたら……香りの向こうに、もっと豊かな物語が広がるかもしれません。
ここでは、セージとタイム(レモンタイムを含む)にまつわる神秘的な伝承や歴史をご紹介します。
🧙 セージ|不死と知恵の象徴
セージは、古代から「賢者のハーブ」として知られてきました。
名前の語源はラテン語の「salvare(救う)」とされ、古代ローマでは薬草として重宝されていたことが記録に残っています。
中世ヨーロッパでは、修道院の庭に必ず植えられていたセージ。
その存在は単なる香味以上に、「知恵」「長寿」「守護」の象徴とされ、人々の暮らしや祈りにそっと寄り添ってきました。
「庭にセージがある家には、死神が入れない」といった言い伝えも残っているほど。
そんな背景を知ると、セージティーの香りにも、ちょっと神秘的な重みを感じられるかもしれません。
🧚 タイム|妖精たちの住処
タイムは、古くから“妖精が好むハーブ”として親しまれてきました。
特にイギリスのビクトリア時代には、「タイムの花には妖精が住んでいる」という伝承があり、庭に咲く小さな花を覗き込んで妖精を探す子どもたちの姿もあったそうです。
また、「眠る前にタイムの香りをかぐと、夢の中で妖精の国に行ける」とも。
読書とお茶の時間に、そんな空想の扉を開いてくれる香りがあるとしたら、タイムはぴったりの一杯ですね。
ハーブの背景を知ると、香りの奥行きが変わる
セージもタイムも、ただの「香りのいいハーブ」ではなく、古代から物語や信仰の中で生きてきた植物です。
読書を楽しむ時間、そこにほんの少しの知識が加わると、カップの中の世界も広がっていきます。
空想と現実がゆるやかに混じり合う、そんなひとときに。
セージとタイムのハーブティーが、心をそっと解きほぐしてくれるかもしれません。
✍️ おわりに:空想を旅する時間のそばに
現実の中にいながら、心だけがふわりと旅をする。
そんな時間にぴったりのハーブティーが、セージとレモンタイムのブレンドです。
あなたのベランダやキッチンにも、ちいさな扉があるのかもしれません。
本と香りと、静かな午後のなかで――その扉を、そっと開けてみてください。
香りのチカラがそっと背中を押してくれることで、ページの向こうの世界が少し近づく気がします。
心に静けさをくれる一杯とともに、空想の旅へ出かけてみませんか?
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